源頼朝も口腔ケアを受けていれば・・・

1192年、源頼朝は後鳥羽天皇によって征夷大将軍に任ぜられ鎌倉幕府を開きました。

その後独裁政権を進めていた頼朝でしたが、1198年12月27日橋供養からの帰路落馬し、体調を崩し翌年1199年1月13日に死亡しました。

この死因については脳卒中説、あるいは受傷後の破傷風説等、いろいろ取り上げられていますが、

その中に頼朝が水を飲んで死亡したとされる説があります。

すなわち落馬は脳虚血発作によるもので一旦は回復したものの、療養中に水を誤嚥し、肺炎から敗血症をきたして死亡したというものです。

すなわち頼朝の死は今でいう誤嚥性肺炎が直接の死因でなかったかと考えられているわけです。

生涯を通じて幾度も命を狙われ、またその権力抗争のため多くの一族を粛清してきた頼朝は絶えまないストレスによりむし歯や歯周病を悪化させ、やがては全身を蝕まれていったのかもしれません。

もしこの時代に頼朝が適切な歯科治療や口腔ケアを受けることができていれば、倒れて寝たきりになっても少なくとも誤嚥性肺炎で死んでしまうことはなかったのではないでしょうか。

2021年11月19日(金)
健康な歯を作るには?

健康な歯を作るために必要な栄養素は「カルシウム」「マグネシウム」「たんぱく質」「ビタミンA・C・D」になります。

「カルシウム」、、、歯の主な原料となります。牛乳、乳製品、大豆、大豆製品、ひじき、小魚などから摂取できます。

「マグネシウム」、、、歯を支える歯槽骨の構成成分で、カルシウムの吸収を助ける働きもあります。大豆、アーモンド、海藻類、玄米など。

「たんぱく質」、、、歯質の土台を作る働きがあります。卵、肉、魚介類、乳製品、大豆製品など。

「ビタミンA」、、、歯の表面のエナメル質を作る働きがあります。レバー、魚介類、緑黄色野菜など。

「ビタミンC」、、、歯の象牙質を作る働きがあります。また、健康な歯肉の形成にも役立ちます。レモンやイチゴなどの果物類、野菜・いも類など。

「ビタミンD」、、、歯の主な原料となるカルシウムの吸収を助ける働きがあります。魚介類、キノコ類など。

毎日の食事でバランス良く摂取するよう心がけましょう☝

2021年11月15日(月)
歯周病の原因は?(その2)

Q.歯周病のかかりやすさに男女差はありますか?

妊娠されている女性は、口腔内に分泌されるホルモンの影響で、歯肉の炎症が起こりやすくなっています。

また閉経前後には、歯肉の上皮が剥がれ落ちてしまうことによる歯肉の炎症(慢性剥離性歯肉炎)が起こりやすくなる言われています。

 

 

Q.虫歯にかかりやすい食べ物はあるのですが、歯周病にかかりやすい食べ物はあるのでしょうか?

A.歯周病の一番の原因は、歯に付着するプラークです。

プラークを形成しやすい食べ物としては、粘着性の高い食べ物があります。

また、糖分が高い食べ物もプラークを形成する細菌の活動を助ける原因となります。

 

 

Q.母親が歯周病にかかっていると子供にうつりますか?

A.乳幼児のお口の中に、もともと居なかった種類の細菌が母親からうつることはありますが、歯周病の原因は主にいくつもの細菌が集まってできたプラークです。

したがって歯磨きが行き届いていれば、お子様にうつることはありません。

 

 

Q.口呼吸は(歯周病に)悪いのですか?

A.はい。

口呼吸することにより口の中が乾きやすくなり、プラークが溜まりやすくなります。

また唾液による自浄作用がなくなることから、口の中の細菌の活動性を高めるなど、悪影響があります。

 

 

Q.歯ぎしりが歯周病の原因になるのでしょうか?

A.歯ぎしりが、直接歯周病の原因となることはありません。

しかしながら、強い力が歯に加わることで、歯の根やその周囲の骨組織に負担をかけ、骨を特定部分のみ吸収させたりします。

 

 

Q.噛み合わせが悪いと歯周病の原因になるのでしょうか?

A.噛み合わせが悪いことにより、一部の歯に不自然な強い力が加わり、歯ぎしりと同様に、歯周病の症状を悪化させる原因になる場合があります。

 

2021年11月8日(月)